音声アシスタントシステムSiriは、iPhone 4Sでサポートされる
様になりましたが、4以前のiPhoneにはサポートされません
でした。その理由を私は単純に、SiriというのはCPUの処理能力
が必要で、A5チップを搭載したiPhone 4Sでないとまともに
動かないのだろうぐらいに考えていました。
ところがCNETの記事によると、4SにしかSiriがサポートされな
かった詳しい理由が紹介されています。
その謎を解く鍵はAudienceという音声プロセッサメーカーの
チップにあるということなのです。
実はiFixitやChipworksというようなサイトがiPhone 4の内部
分解記事などで、このAudienceチップが搭載されていることが
わかっているそうです。
ところがiPhone 4SのA5チップには、Audienceの「EarSmart」
という技術が組み込まれているそうです。AppleはSiriを
iPhone 4Sに搭載するにあたり、この「EarSmart」の機能が
どうしても必要だと判断し、Audience社とライセンス契約を
結んだということです。
ではこのAudienceの「EarSmart」というのは、どの様な機能を
実現しているのでしょうか。
(図のクリックで拡大)
ひと言でいうとつまり「ノイズリダクション」ということに
なります。上図を解説すると、左から生の音声が入ります。
EarSmartはそれを分析し、さまざまなノイズと声を分離し、
声だけを取り出すことができるということです。
iPhoneに向かってしゃべると、声だけでなく、まわりの雑踏や
クルマのクラクション、電車の音などもいっしょにマイクに
拾われてしまいますね。その中から、声だけを取り出すという
技術なのです。これは人間の内耳から脳に音が伝わる時の処理
をヒントに開発されたということです。
さて、この技術とSiriはどの様に関係するのでしょうか。
Siriを使う時、iPhoneのマイクの近くでしゃべるだけであれば
おそらくこのEarSmartは必要ないでしょう。
しかし、Appleが制作したSiriのビデオを思い出すと、クルマを
運転しているときに、ちょっと離れたところにあるiPhoneに
向かってSiriと会話したり、料理をするときにテーブルにiPhone
を置いてSiriと会話するシーンが出てきます。
Appleは明らかに少し離れたところにあるiPhoneとSiriで会話
できる必要があると考えたに違いありません。iPhoneのマイク
の近くではないとすれば、まわりのノイズもいっしょに拾う
ことになるので、AudienceのEarSmart技術が必要と判断した
のでしょう。
SiriをハッキングしてiPhone 4でも使える様にしたということ
がネットで紹介されています。おそらくマイクの近くでSiriに
話しかけるだけであれば、正しく機能するかもしれませんが、
iPhone 4にはEarSmart機能が搭載されていませんので、
離れたところから話しかけた場合、Siriが正しく聞き取れない
可能性が大きいということなのですね。
(本文おわり)
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スピーカーから出てくる音が混じってる上から人間の指示の声を抜き出せるって事ですもんね。
楽しみになって来た!!
コメントありがとうございます。
そういうことですねぇ。
うわさのiTVにはSiriが搭載されるという話もありますね。
この技術を使えば、それも可能というわけです。(^_^)