米国のカリフォルニア州クパチーノ市と言えば、
IT企業が集まるシリコンバレーの一角です。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのAppleの本社がある街ですから
さぞかし潤っているのかと思えば、どうやらそうでもない
様なのです。
日経電子版の記事によると、
クパチーノ市が属しているサンタクララ群の6月の失業率
は10.3%と全米9.3%より悪いということです。
一方Appleはと言えば、4〜6月期の純利益が前年同期比2.2倍
の73億ドル(約5700億円)と、とにかくゼッコーチョーなのです。
それなのに、地元経済はほとんどその恩恵を受けていないという
のはいったいどうしたことなんでしょう?
(グラフクリックで拡大)
その理由は、Appleの事業構造が海外頼みだということにあり
ます。製品の立案や設計、ソフトの開発こそ米国本社で行って
いますが、ご存じの通り、製品の組み立ては中国や台湾の会社
によって行われています。
売上はというと全社売上の内、海外売上の占める割合が、
62%を突破したそうです。前年は52%だったそうですから、
売上も年々海外頼みになってきているわけですね。
直営店であるApple Storeの新規出店も最近は海外が中心
なのだそうで、4万9000人のApple社員の内、半数以上が
直営店勤務ということです。ですから、米国内での雇用は
ほとんど増えていないとのことです。
米国の本社ですら、外国人の技術者が増えてきているそうです。
でも、米国政府よりお金持ちと言われているAppleの手元資金
約6兆円は当然米国の銀行に預けてあるのでしょう?
と思いきやAppleが海外で稼いだ現金の6割は米国に送金されず
海外に残っているのだそうです。
そうやって見てくると、Appleは米国の企業ではありますが、
すでにグローバル企業であることがよくわかりますね。
私たち日本人が、米国とほぼ同時に、またほぼ同じ価格でAppleの
新製品を入手できるというのも、故障やメンテナンスも直営店で
すぐ診てもらえるのも、Appleがグローバル企業であるゆえです。
昔のAppleのことをよく知っている先輩達の目から見たら、
今のAppleユーザーはほんとに恵まれているのでしょうね。
(本文おわり)
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