ComputerWorld.jpに掲載されていた記事からです。
iPadの強力なライバルになるかもしれないマイクロソフトのSurfaceですが、本来なら味方であるはずのWindows陣営の重鎮から思わぬ横やりが入った様です。「思わぬ」と書きましたが、Surfaceについては、ある意味当然の批判であり、予想されていたものかもしれません。
Surfaceと言えば、マイクロソフトが自社開発した10.6インチディスプレイ搭載のWindows 8タブレットで、10月発売を予定しています。ところが未だ基本仕様は明らかにされていません。
このSurfaceに対して、大手PCベンダーであるエイサー会長兼CEOのJ.T.ワン氏は、英紙Financial Timesのインタビューでマイクロソフトの計画を公然と批判したということです。
ワンCEOは次の様に述べているそうです。「われわれは(Microsoftに)熟考し、再考するようにと伝えた。これはエコシステムに多大な悪影響を及ぼし、他ブランドも否定的な反応を示す恐れがある」 同氏はさらに「あなたたちの得意とする戦略ではない。だから考え直してほしい」と付け加えたとのことです。
エイサー タブレットパソコン ICONIA TAB A700-S32B アイコニア タブ
Window PCではマイクロソフトがOS、PCベンダーがハードウェアを提供するという役割分担であったものを、マイクロソフト自らSurfaceでPCベンダーの領域を侵すことに対する批判です。
エイサーは手厳しいです。「Microsoftがハードウェア・ビジネスを推し進めるのであれば、われわれはどうすべきだろうか。Microsoftに依存し続けるべきか、あるいは代替となるものを模索すべきだろうか」多少脅しとも受け取れるマイクロソフトへの牽制ですね。
この様な反発を受けて、マイクロソフトはSurfaceの販売に漕ぎ着けることができるでしょうか。前評判が高いだけにここで引き下がるわけには行かないかもしれません。
Appleはハードからソフトまで一貫した製品提供をしていますが、その代わり互換機戦略を捨て、自社だけで世界に打って出ています。マイクロソフトはタブレットにおいて今のところ互換機戦略を維持しつつ、自らもハードを提供するというある意味、味方を敵にする矛盾した戦略を取ろうとしているわけです。
Surfaceがあまり注目されなければ、もしかしたらここまで批判されることはなかったかもしれません。ところが前評判の高さが仇になった形ですね。マイクロソフトはこの後、どう出るでしょうか。
(本文おわり)
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