StableyTimesに掲載されていた記事からです。
ここのところタブレットでもAndroidがシェアを伸ばし、iPad一人勝ちの状態がかわりつつあります。しかし、たとえAndroidのハードウェアが売れたとしても、アプリは相変わらずお寒い現状があります。
iPadに提供されてもAndroidタブレットに提供されない
調査会社であるCanalysのデータによると、最も人気の高いiPadアプリの内30%はAndroid向けに全く提供されていないということです。更に18%はAndroidスマートフォン向けに提供はされていますが、Androidタブレット向けには提供されていないということです。
つまり人気のiPadアプリの内48%はAndroidタブレットで利用できないということです。
タブレット用のアプリはほとんどの場合まずiPad向けに提供されます。そしてその中でも人気のアプリはAndroidタブレット向けに提供されることもあるのですが、半分近くはiPadのみ提供され、Androidタブレットには提供されていないのです。
理由1.やはりフラグメンテーション
Androidスマートフォンでも問題になったことに「フラグメンテーション」があります。つまりAndroidタブレットは画面のサイズ、縦横比、解像度が機種によって異なります。
OSはGoogleが提供しているのですが、オープンなOSであるがために、ハードウェアメーカーによってカスタマイズされています。それだけでなく、古いバージョンのOSを使っているユーザーの割合が多いという問題もあります。
以上の事々が掛け算で起こるわけです。開発者はすべてに対応しないまでも、できるだけ互換性を取ろうとしますから、アプリ開発に手間がかかります。テストも機種互換性を確認するために数多く実施する必要があります。
一方iPadの場合、Androidとは比べ物にならないくらい画面の大きさ、縦横比、解像度はシンプルです。OSも多くのユーザーは最新バージョンにアップデートします。開発者にとっても手間の少ない開発が可能となるのです。
理由2.Androidアプリ市場には旨みが少ない
近年Androidタブレットが人気なのは、ハードウェアの価格が安いからに他なりません。AppleのiPadやiPad miniと比べると、AmazonのKindle FireやNexusといったAndroidタブレットは断然安いのです。
またハードウェアのスペックをみてもApple製品に見劣りしないというところがまた格安感をアピールしています。
ユーザーの中にはiPadは高くて手が届かないけれども、Androidタブレットであれば買えるという方も少なくありません。特に海外の新興市場についてはそうでしょう。
iPadユーザーと比べると、Androidタブレットのユーザーは比較的収入の少ない人達が多くなります。そうすると有料アプリを購入しようとする人達が少なくなるわけです。
アプリ開発者の側から見ますと、Androidタブレットのアプリ市場は有料アプリの売上が高くなく、あまり魅力的ではありません。当然アプリ開発を控えてしまうのです。
開発に手間がかかり、有料アプリが売れにくいということであれば、アプリ開発者の関心がiPadに向かうのは当然ではないでしょうか。
タブレットは安さで選んで良いのか
既に書きましたが、Androidタブレットは確かに安いしスペックも劣りません。だからと言って安易に選んで良いのでしょうか。
ハードウェアだけでタブレットは機能しません。殆どの場合、アプリが必要になります。しかしいざ使おうとしたきにAndroidはアプリが少ないということに直面するのです。
タブレットの購入を考えておられる方は、価格やスペックだけでなく、使いたいアプリがあるかどうか、優れた人気のあるアプリがダウンロードできるかどうか事前に調べておくことも必要でしょう。
日本のユーザーには、後で後悔しないためにも、アプリの豊富なiPad、iPad miniを選ぶことをおすすめしたいですね。
(本文おわり)
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