ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されていた記事からです。
iPhoneの販売を押し上げたのはiPhone 4
23日に発表されたAppleの第3四半期決算で投資家を驚かせたのは、iPhoneの販売台数が前年同期比20%増の3120万台だったことです。
これはアナリストが予想していた2650万台よりも18%上回っていたことが明らかになっています。
iPhone 5が最も売れた機種であったことは間違いありません。しかし、販売台数を予想以上に押し上げた立役者はなんとiPhone 4だったということなのです。
3年前に発売された機種が今もAppleの販売に貢献しているということはすごいことですね。
どういうところで売れているかというと、今までスマートフォンを使ったことがなく、今回始めてスマートフォンを購入するという人が大勢いる国々においてiPhone 4は広く受け入れられているのです。
Appleのティム・クックCEOも「こうした買い手(スマホ初心者)をできるだけ多く引きつけたい」と決算発表後のアナリストとの電話会議で述べたそうです。
インドと中国はAppleの重要な市場
AppleはインドでiPhone 4を積極的に販売しました。価格と広告戦略によってAppleの4〜6月期において20万5000台iPhone 4がインドで販売されたそうです。
この数字は前年同期の7万2000台から3倍増えた計算になるということです。また前期比でも41%の増加になったといいますから、インドの消費者にiPhone 4は受け入れられつつあることは間違いない様です。
中国ではiPhoneの販売が鈍化しているというということです。しかしAppleは中国やインドで「iPhoneを一層魅力的にする計画だ」ということです。これはもしかして廉価版iPhoneのことでしょうか。
廉価版iPhoneの役割
4〜6月期にiPhoneの販売価格が前期と比べ32ドル低下して581ドルになったそうです。安価なiPhone販売に力を入れるということは当然Appleの収益に影響します。
収益性を考えたら、安い価格のiPhone 4を多く販売することは得策ではありません。しかし、どうしてAppleはインドや中国で廉価版であるiPhone 4の販売に力を入れるのでしょうか。
サムスンを始めとしたAndroid陣営に対抗してでしょうか。シェア確保が目的でしょうか。何度も書いていますが、Appleはシェアやライバルに対抗するなんてことに興味はありません。
ここからは想像ですが、インドや中国といった新興国の人々にiPhoneのファンになってもらうことが重要です。なぜならファンになったこれらの国の人々が将来豊かになった時に、ハイエンドのiPhoneを購入してくれる様になることを期待しているためではないでしょうか。
そういった意味で、噂になっている廉価版iPhoneは、iPhoneをもっと一層魅力的に感じてもらえることを目的に開発されたのかもしれませんね。
(本文おわり)
SIMフリー版もiPhone 4Sの方が5よりリーズナブルで購入しやすいです。
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