WirelessWire Newsは、米調査会社comScoreが6月28日に発表した米スマートフォン市場のレポートを紹介しています。
それによると2013年1−3月期米スマートフォン市場メーカー別トップはAppleで39.2%、2位はサムスンで23%だったそうです。Appleとサムスンはそれぞれ前期より0.3%、1.7%シェアを伸ばしているのに対してその他のメーカーはいずれもシェア減少が更に進んだということです。
一方世界のスマートフォン市場でAndroidの成長を牽引しているのは、もはやサムスンではないという統計が出ているといいます。
上のグラフは上段が世界市場におけるOS別の市場シェアで、Androidが依然成長を続けていることを表わしています。
下段は世界スマートフォン市場におけるAndroidのメーカー別シェアです。ご覧のとおり、サムスンの成長が2012年1月以降伸び悩んでいることがわかります。
代わりに成長を支えているのが、HTC、LG、モトローラ、ソニーでもない、「その他」というメーカーです。つまり、大手どころのAndroidスマートフォンの成長は伸び悩んでいるものの、その他弱小メーカーの成長がAndroidの成長を支えているというわけです。
サムスンの異変は株価にも表れています。ZakZakによると6月に入ってサムスンの株価が暴落しているといいます。つまり韓国企業で一人勝ちだったサムスンに異変が起きているのです。
サムスンの株式時価総額は5月末と比べ、13%減少して約2兆7000億円が消失したといいます。ついこの間までAppleの身に起きていたことが、サムスンにとっても対岸の火事ではなくなったわけです。
株価暴落のきっかけはGalaxy S4の販売台数が事前の予想を下回ったというものです。これもどこかで聞いた様な話です。Appleの株価暴落もiPhone 5の販売台数が予想を下回ったことが原因のひとつでした。この類似点によってAppleの株安を経験した投資家ががサムスン株売りぬけに走ったということです。
それだけでなく、アベノミックスによる円安、ウォン高で今まで好調だった韓国企業に対して、日本メーカーの巻き返しが始まると予想されていることもあります。
サムスンがこけたら、韓国経済がこけると言われていますから、韓国では「サムスン・ショック」の様相だそうです。
Appleにとってサムスンは最大のライバルであると共に、最大のパートナーでもありますから、サムスンの変調はAppleにも何らかの影響を及ぼす可能性があります。ちょっと心配ですね。
(本文おわり)
「あなたのiPhoneあずかります!」ホテルのポーター型のiPhoneスタンドです。ユニークですね!
いつも応援ありがとうございます♪

にほんブログ村
photo credit: Janitors via photopin cc

スポンサードリンク