朝日新聞の医療サイトであるapitalに樋口彩夏さんという人のコラムが掲載されていました。その中にこんなところでもiPadが役になっているのかと気づかされたことがあります。
聴覚障害の女性が体験されたことです。彼女にとって「iPadは欠かせない」ということです。
どういうことかと言うと、聴覚障害なので人とコミュニケーションをとるためにはどうしても筆談になります。以前であれば、紙とペンを必ず持って歩く必要があったそうです。
話せばすぐ終わることでも筆談だと時間がかかったり、たくさんの紙が必要になるのだそうです。
しかし、iPadがあれば紙とペンは必要ありません。特に通りすがりの人に道を尋ねるときに、大きな文字で書くこともできます。なぜなら画面が文字でいっぱいになったら、ボタンひとつで真っ白に消すことができるからです。たくさん紙を持ち歩かなくて良いのは助かるといいます。
筆談をするのに便利なアプリは「筆談パット」が良いそうです。


カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料
上の画面が「筆談パット」のスクリーンです。手前側の人が「山手線は何番ですか?」と書くと、反対側にいる人の方向で文字がそのまま表示されます。反対街の人が「5番です」とかけば、こちらがわに向いて回答が表示されます。
このアプリが無いと、「Aさんが書く → (ひっくり返す → 文字を読む →) Bさんが書く (→ ひっくり返す → 読む)」の くり返しになってとても面倒なことになります。
このアプリのおかげで随分スムーズに会話ができるようになったそうです。
iPadの効果は他にもあるといいます。「紙に書いて尋ねたときより、iPadで尋ねたほうが、相手が快く立ち止まって、答えてくれる気がする」そうです。
これはわかります。iPadの方が、文字が書いてある紙より見やすいです。それからiPadで聞いてくるという物珍しさ、つまり「え?なんだろう」という心理が働くのだと思います。
Appleが開発したiPadがビジネスや趣味だけでなく、こうした福祉や医療の分野でも非常に役にたっているというのは意味深いことだと思います。
1枚の薄い板でできたこのデバイスは、秘められた能力をあらゆる分野で発揮することができます。工夫しだいではさまざまなところででイノベーション創出ツールとなる可能性を秘めています。
(本文おわり)
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Windows8やSurfaceを見るといつも思うのですが、MSは、UMPC、Origami、ネットブックから、全く進化していないのですね。
iPadキラーとか言われますが、Surfaceに殺されるのは、コンセプトが似ているAndroidではないでしょうか?
コメントありがとうございます。
私はUMPC、Origamiについて詳しくないのですが、確かに、iPad以外のタブレットから、今回の様な用途に使われ始めるには、時間がかかったかもしれません。
iPadには自由に発想を広げる余地というか、余裕があるのかな。用途は自由だよと思わせるオーラがデザインや、ユーザーインターフェイスからさりげなく出ている様に思います。