5月15日の日経新聞朝刊一面トップを見て、一瞬目を疑いました。
「ドコモ、メーカー選別 人気スマホ値下げ 」
そしてサブタイトルが「ソニー製など販促費手厚く 業界再編に拍車 」ですから、これはタダ事ではないということで、記事を読んでみて、「なるほど、これでiPhone受入れ完了だな」と思ったのは私だけではないでしょう。
ドコモがやろうとしているメーカー選別
NTTドコモは今年の夏商戦からスマートフォンの人気に応じて価格差をつけ、人気機種の販売により多くの経営資源を投入することにしたそうです。
具体的には人気機種について、販売代理店に支払う販売促進費を手厚くし、ユーザーへの実質価格を引き下げることにより、売上を向上させようということです。
一番力を入れる第1グループには、ソニーの「エクスペリア」とサムスンの「ギャラクシー」を選択。これによって実売価格が従来の半額の1万円程度になるとのことです。
第2グループは富士通やシャープの新機種でこちらは実売価格2万円以上になるそうです。それ以外のメーカーは第3グループとし、実売価格3万円以上にするようです。
これは実質国内メーカー切り捨てではないか
こうすることによってメーカーを競わせ、国内勢の競争力向上を促すそうです。しかし、ドコモによって価格操作されて、公平な競争ができるはずはありません。
同じAndroidをOSとしていたら、機能的に差別化することには限界があります。そうなると自ずと下位グループになるほど販売低下をまぬがれず、業界再編に拍車がかかるのではないかというのです。
もうひとつ注目されるのが第1グループにソニーの「エクスペリア」は良いとして、サムスンが入っていることです。「ギャラクシー」は世界的にはヒットしていますが、国内では必ずしも他の国産メーカーのスマホと比べ抜きん出ているわけではありません。
例えば4月のBCNレポートを見るとドコモの機種の中で、Galaxy S IIIは6位です。パナソニック、シャープ、富士通のスマートフォンのほうが上位にいます。
どうしてサムスンが第1グループなのでしょうか、明らかに国内メーカーはドコモに切り捨てられたと考えられるのではないでしょうか。
ドコモはこれでiPhone受入れの環境が整った
今までドコモがiPhoneの取り扱いに慎重だったのは、様々な要因が取りざたされていますが、一番の理由は国策会社であるゆえに、国内メーカーを保護する必要があったためだと言われています。
国内メーカーを擁護するというミッションがある限り、ドコモがiPhoneを取り扱うことはありえないという業界関係者の声も聞こえてきていました。
ところが今回のメーカー選別で、サムスンを優遇し、ソニー以外の国内メーカーを第2、第3グループとして切り捨てたことで、これからは堂々とiPhoneを取り扱うことができるようになったというわけです。
Appleから販売ノルマが課せられますが、当然iPhoneは第1グループに入りますので、安く販売できます。既にサムスンが入っているので、iPhoneが第1グループに入っても違和感がないです。
そこまで計算した今回のドコモによるメーカー選別だと考えると、つじつまが合うではありませんか。ひょっとしたら妄想かもしれませんけどね。
(本文おわり)
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