The Motley Foolに掲載されていた記事のご紹介です。
直近の四半期において、現行iPad miniの販売は、iPad全体のセールスの55〜60%を占めていたというデータがあるそうです。8インチ以下のタブレット市場に火を付けたのは、iPad miniですが、それはフルサイズのiPadより価格が安いということが要因のひとつです。
次期iPad miniうわさのおさらい
NPD Display Searchの予測では、9月または10月にRetina iPad miniが発売されるだろうとのことです。一方、KGI SecuritiesのMing-Chi Kou氏は価格が199〜249ドルの廉価版iPad miniも同時に発売されると予想しています。
「iPad miniにも廉価版?」ということですが、このあたりの真偽はちょっと不明です。どうも廉価版のうわさが安易に出てきていますが、新たに廉価版を開発するために、Appleはコストをかけるだろうかとやはり懐疑的にならざるをえません。
そもそも現行のiPad miniの利益率はAppleの平均的な製品と比べ、利益率が低いとAppleの幹部も認めているということです。AppleとすればiPad miniについてこれ以上のコスト高、利益減少は避けたいところでしょう。
iPad miniのRetina化を考える
IHS iSuppliによると、現行iPad miniのディスプレイにかかるコストはおよそ80ドルということです。その解像度は1024x768ですから、Retina iPad 2048x1536の半分ということになります。
Retina iPad miniは解像度が2倍になりますから、ディスプレイのコストは現行機80ドルより高くなるのは当然です。
そうだとすると、Retina iPad miniの価格を現行iPad miniと同じ329ドルで販売するのはAppleにとってかなり厳しいことになりそうです。
なぜならディスプレイパネルが高価になるだけではなく、ピクセルが2倍になるわけですから、スムーズに表示を行うために、プロセッサを今より高速にする必要があります。
コスト高の要因はそれだけでなく、ディスプレイが高解像度でプロセッサが高速になるなら、バッテリーの大容量化が必要となりますね。
AppleはiPad miniをどうするつもりか?
まず、Retina iPad miniの価格は現行機より高価になるだろうということです。おそらくiPad 2の発売をやめて、その代わりとしてiPad 2と同じ399ドル〜という価格で販売する可能性があります。
Retina iPad miniが発売されたら、iPad 2の役割はほぼ終わるだろうということです。iPad 2と同じ価格、かつ解像度が2倍のiPad miniがでるなら、iPad 2を購入する理由はほぼなくなるからです。
そうは言っても現行iPad miniも廉価版として、299ドルのまま販売を継続する可能性が高いです。利益率の低いiPad miniですから、価格を299ドルよりさらに安くするのは、Appleにとって厳しいだろうという見方です。
あなたならどうする?
iPad miniの購入を考えている方にとって、ここは考えどころかもしれません。現行iPad miniより高くなってもRetina iPad miniを購入するか?
価格もスペックも現行のままのiPad miniを購入するか?Retina iPad miniが安くなるのを待って購入するか?(と言っても1年以上先になる可能性が・・・)
いずれにしても、悩ましい選択をすることになりそうです。もちろん一番の期待は現行機と同じ価格でRetina iPad miniが発売されることでしょう。ただそういうことになれば、Appleの利益率を更に引き下げる要因となってしまうだろうと思います。
(本文おわり)
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