AppleがWiFiSLAMという会社を買収したというニュースが報じられています。(例えばCNET)
なぜWiFiSLAM?
WiFiSLAMというベンチャー企業は屋内の位置情報を特定する技術を持っているとされています。しかし、なぜAppleがこの会社を買収したのか、明らかにされていません。
そこで、AppleのWiFiSLAM買収の意味を大胆予測してしまおうと思います。
GPSはとても重要
近年位置情報は非常に重要な役割を担う様になってきています。最初は軍事的な意味合いから始まったGPSなど地球規模のシステムは、今や民生用でも大活躍をしています。
車のナビゲーションに始まり、iPhoneに搭載されてからは、ナビ以外でもリマインダーを始め、さまざまなアプリで応用されています。説明しなくても皆さんよくご存知の通りです。
GPSの弱点とは
GPSはそういう意味でとても重要なシステムですが、大きな弱点があります。それは平面上の位置しか測定できなということです。
我々が2次元の世界に居るならそれで良いのですが、3次元空間で生活している限り、平面的な位置情報は十分ではありません。
例えば六本木ヒルズの30階に居ても、そのすぐ真下の29階に居てもGPSではその違いを認識することができませんね。せっかくの位置情報システムが、実はビルの最上階のレストランに居るのか、地下の食料品街にいるのかわからないのです。
屋内位置情報と近未来のiPhone
しかし、これからはこうした屋内での位置情報が重要になってくる時代になることは間違いありません。例えばデパートで買い物をするときに、今いるフロアで自分がどの位置にいて、目的のお店がどこにあるかわかったら便利ではありませんか?
GPSではできませんが、WiFiSLAMの技術を使えば、フロア毎に設置されるWiFi信号をキャッチしてどのフロアのどの位置に居るかiPhoneで知ることができます。
また、最近はメールやメッセージ通知などでお店からクーポンが届くことがあります。もしショッピングモールのお店が、同じフロアの付近にいる顧客にクーポンを送信できたら、効果的に来店を促すことができます。
iPhoneにはPassbookがありますから、この屋内位置情報と組み合わせれば、Passbookを通してクーポンを送信することもできるようになるでしょう。
将来はこうした屋内もしくは3次元の位置情報システムとiPhoneなどのスマートフォンが連動してさまざまなサービスが提供されることでしょう。
Appleはそうした近未来の位置情報サービスをiPhoneと共に提供しようとしているのではないでしょうか。
(本文おわり)
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GPSを装備していないiPod touch、iPad Wi-FiモデルをGPS対応にしてしまうGPSレシーバーです。(Lightningには非対応)
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