上の写真ですが、実はiPhoneのプロトタイプだといいます。「え？嘘でしょ！iPadじゃん！」と思いますよね。私もそう思いました。
2005年に制作されたiPhoneのプロトタイプ
CNET Japanによると、このiPhoneのプロトタイプは2005年に制作されたそうです（iPhoneの発売は2007年）。大きさは幅12.7cm、高さ17.8cmといいますからiPad miniほどの大きさです。
情報の出どころは、ブログサイトArs Technicaで、匿名の元Apple従業員から入手した画像だそうです。元Apple従業員氏は、2000年初頭に複数のハードウェアプロジェクトに従事していたため、iPhoneの初期バージョンに接することができたということです。
なんと厚さは約5センチ！
iPad miniの厚さは7.2mmですが、このiPhoneプロトタイプは約51mmと超分厚くなっています。それもそのはずで、プロトタイプですから、開発者がさまざまな接続を確認するため、イーサーネットポート、シリアルポート、複数のUSBポートなど多くのインターフェイスが搭載されていました。
ほんとうに最初のプロトタイプというのは、この様になっているのですね。とても興味深いです。
そう言えばジョブズが言ってたあれ
実は2010年engadget日本版に掲載されていたインタビューの中で、ジョブズはこんなことを言っていました。
「実をいうと、タブレットのほうが（iPhoneより）先だった。タイプできるガラスのマルチタッチディスプレイを使うアイデアを思いつき、エンジニアに頼んだ。6か月後にこのすばらしいディスプレイを持ってきた。そこで才能のあるUI 開発者に渡したら、慣性スクロールそのほかを作ってきた。そこで、『これで携帯電話が作れるじゃないか！』と気付いた。タブレットはとりあえず中断して、携帯を作ることにした。」
ここでジョブズのアイデアを元に製作されたマルチタッチディスプレイと慣性スクロールのUIがついたタブレット、また「これで携帯電話が作れるじゃないか！」と気づいたものこそ、この冒頭の写真のプロトタイプではないでしょうか。
だとしたらiPhone誕生のきっかけを作ったという意味で、結構貴重な写真ですよね！！
（本文おわり）
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