Appleの決算発表では「通常CFOのPeter Oppenheimer氏の業績説明から始まり、それからクック氏を交えたQ&Aに移る」そうです。ところが、マイナビニュースによると、1月23日の決算発表では、クックCEOがまず登場し、Appleのあり方について数分間のスピーチを行ったようです。
そのスピーチは「力強く、印象深いものだった」とマイナビニュースの著者は述べています。
「Appleという企業は何よりも顧客体験を重んじる企業であり、それはジョブズ氏がMacintoshを披露した1984年と変わらない(中略)われわれが最も重んじるのは"製品がユーザーから愛される"ことです。買ってもらえるかではなく、愛してもらえるかです」
ライバルが廉価版のスマートフォンで儲けているから、うちも廉価版で対抗しよう。とか、大画面スマートフォンが流行っているから、うちもその方針に変更しよう。とかを普通のメーカーなら考えます。
最近のうわさは、まさに「廉価版であったり、大画面のiPhoneが登場する」でした。でもAppleは他のメーカーのように、まわりの状況をキョロキョロしながら後追いはしません。
Appleは売れる製品づくりではなく、愛される製品づくりをしていると、クックCEOはスピーチで述べました。廉価版iPhoneは、確かに発展途上国を中心に売れるかもしれません。大画面のiPhoneは、それを欲しているユーザーを獲得し、売上に貢献するでしょう。
しかし、それは別の言葉で言う「安っぽいiPhone」「大きくて操作性が落ちるiPhone」であり、ユーザーに愛されることはないでしょう。大衆受けして売れたとしても、その代価は小さくありません。
Appleと他メーカーの違いは薄れ、いずれソニーと同じ道を辿ることになるのではないかと思います。
しかし、クックCEOのスピーチは「顧客体験を重んじる」という創業以来の姿勢をあくまでも貫くと、気迫に満ちて宣言したものでした。
Appleの本質は変わらず、これからも我々にワクワクした驚きを与えてくれるはずであることを確信させてくれるようなスピーチです。
最近Appleのシェア低下とか、株価の急落など良くない情報が多く、ブログを書く気力が弱まっていたのが正直なところです。
しかし、クックCEOのスピーチは今年もAppleから素晴らしい製品が登場することを期待させてくれるに十分なものだと思います。
(本文おわり)
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これもジョブズの弊害でしょうね…
興味深く読みました。
私は少ないですが、apple株が70ドル付近から保有していますが、一度も売っていません。それは企業の成長を楽しみにしているからです。
昨年、秋の700ドル突破は完全に投機筋の操作です。今は暴落させておいて、また儲けようという魑魅魍魎の動きであって、appleの企業の評価ではないような気がします。
独創的であることを絶賛しながら、今度は廉価版がないとか、スクリーンが小さいと非難するアナリストやマスコミの言うとおりやって、企業は成長できるわけがありません。彼らは結果だけで非難するいい加減な奴らです。
appleのフィロソフィー=独創的であり続けて欲しいですね。2013年も期待しています!