スティーブ・ジョブズが亡くなって1年が経ちました。ずっと心の内に秘めていた思い、それは「ジョブズのいないAppleはやはり寂しい」ということです。
Tim Cookはじめ、Appleの幹部、社員はみんな1年間よくやってくれたたと思います。ジョブズが築いたAppleというすばらしい会社とMacやiPhone、iPadという製品を更に大きく飛躍させてくれたと思います。
でもジョブズのいなくなった穴は、まだぽっかりと空いているし、これからも埋めることはできないのかなと思ったりしています。
話は変わりますが、遅ればせながらスティーブ・ウォズニアックの自伝「アップルを創った怪物」という本を読みました。この本は日本で2008年11月に出版されています。
ご存知の通り、ウォズは、ジョブズと一緒にAppleを創業したもうひとりのスティーブです。この本、読んでみるとApple創業当時の様子が、ウォズという視線で見ているためとても新鮮です。
本の最後の方ににたまげた事が事が書いてありました。この話はウォズ自身が今年の5月に明らかにしたみたいですが、自伝にはそのあたりの話が詳しく書かれてます。
1996年当時、Mac OS 7がしょっちゅうクラッシュしていたことで、ユーザーはみんなMac OSはクラッシュしやすいOSと思っていました。もちろんAppleの役員、社員もそう思っていたので、Appleはオペレーティング・システムを一新する決定を下したということです。
ウォズはひょんなことから、そのクラッシュの原因がOSそのものではなく、MicrosoftのInternet Explorerにあることを突き止めました。当時はMacユーザーも多くはIEを使っていましたから、クラッシュの原因はOSだと思ったというわけです。
Mac OSがクラッシュの原因ではないと知ったウォズは、そのことをAppleに連絡しましたが、誰も取り合ってくれなかったということなんです。ウォズは「とても悔しかった」と本の中で述べています。
その後、当時AppleのCEOであったギル・アメリオからウォズはジョブズがAppleを辞めて設立したNeXTのOSを買うことにしたという連絡を受けたということです。そのNeXTのOSが今のMac OSXになったことはご存知の通りです。
もちろん、Mac OSの刷新はクラッシュだけが原因ではなかったでしょう。しかし、クラッシュがOS刷新のトリガーになったことは確かです。
もしMac OSに問題はないというウォズの進言が通っていたら、ひょっとしたらMac OSXは登場せず、ジョブズがAppleに戻ることもなく、iPhoneやiPadもこの世になかったかもしれません。
そういう意味でジョブズはAppleに戻って、Appleを再建し、iPod、iPhone、iPadを生み出し、世の中を変えるという天命を帯びていたのかなと思います。だから誰もジョブズがAppleに戻ってくることを止められなかったのでしょう。
ジョブズの人生は順風漫歩ではなかったですが、すばらしい製品を生み出し、テクノロジーで私たちをわくわくさせてくれました。そして生活を豊かなものにしてくれたと思っています。
とても寂しい1年だったし、それはこれからも続くかもしれませんが、改めてジョブズに感謝したいという思いでいっぱいです。
(本文おわり)
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スティーブ・ジョブズの本を一冊ご紹介します。
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