photo credit: Pierre Metivier via photo pin cc
Rethink Wirelessに掲載されていた記事からです。
iPhone 5にようやく搭載されるかもしれないと言われているNFCですが、ここへ来てAppleの幹部があいついでNFCに及び腰であるというニュースが流れていますね。
NFCが騒がれている割に、あまり普及していないということが声高に聞こえて来ます。その原因のひとつはiPhoneにNFCが搭載されていないからだといいます。
確かにそれは大きな要因ではあります。しかし、それだけではありません。NFC技術の応用分野で一番期待されているのが電子マネーなどのペイメント(支払い)分野です。いわゆるおサイフケータイってやつです。
そもそもペイメントで新しい決済技術が世間に普及するのは、時間がかかるものです。日本ではFeliCaベースの電子マネーがようやく根付いてきました。しかし、こうなるまで10年以上かかっています。一番のネックはNFCの端末が普及するかどうかです。
NFCが普及するためには、10年とは言いませんが、まだ2,3年以上はかかるはずです。仮にiPhone 5にNFCが搭載されてもNFCを搭載した端末が世間一般のお店に普及するまでは、使い道がないというわけです。
Appleの幹部が抱いているNFCの不安はセキュリティです。Appleという会社は自社の製品でウイルスが蔓延したり、個人情報が漏洩するということをとても嫌います。ですからセキュリティにはとても敏感です。
ではNFCという技術はそんなにセキュリティ面で問題があるのでしょうか。実はそんなことはありません。NFC自体は非接触の通信技術ですし、それなりにしっかりしたセキュリティ面の対策は考えられています。
それではAppleが心配しているセキュリティとは何でしょうか。ここからは半分私の推測ですが、スマートフォンに個人情報、特にクレジットカード情報や電子マネーのバリューが格納されることを心配しているのだと思われます。
いわゆるおサイフケータイですから、iPhoneそのものがお財布になります。その中にお金がからむ個人情報を格納すること自体、Appleはメーカーとしてユーザーを守る責任を負えないと考えているのでしょう。
しかも今NFCの潮流では、そういったカード情報やバリューをSIMカードに格納しようということでほぼ合意に達しています。
例えばiPhoneを落としてしまって、誰かに拾われてしまったとしましょう。Find My iPhoneでiPhoneのメモリは消去できるかもしれません。しかし、消去する前にSIMカードを抜かれてしまうと、もう取り戻すことはほぼ不可能となるわけです。
AppleはNFC技術を心配しているわけではなく、iPhoneがお財布になることを心配しているのでしょう。
最近はわかりませんが、日本でもおサイフケータイを購入するときは、携帯に格納されているバリューを紛失しても自己責任と誓約させられますね。
スマートフォンは、手で持ち歩いたり、そのへんにちょっと置いたり、ポケットに入れたり、頻繁に出したりしまったりするので、紛失する可能性が高い機械です。
製品が売れればそれで良いということではなく、ユーザービリティやユーザーの不利益まで考える。これもAppleのDNAのひとつなんですね。
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(本文おわり)
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