読者のみなさんの中には「モバイルファースト」という
言葉をご存じの方も多いでしょう。
実は恥ずかしながら、私は今回初めて聞きました。
「モバイルファースト」とは、Webサイトを作るときに、
まずモバイルサイトから先に作成することを言うそうです。
しかし、広い意味ではビジネス戦略を考える時に、
まずはモバイルから考えるということも指しています。
MM総研によると、日本のスマートフォン出荷台数は、
今年中に前年比2.1倍になり、携帯電話総出荷台数の
50%弱に成長すると予測されているそうです。
→ここです。
まさに驚異的な成長を遂げているわけで、これから
iTサービスなどのビジネスを考える上で、すみに置けない
どころか、まずはスマートフォンのことを優先的に
考慮しないと成功しない時代というわけなのです。
翻って最近のAppleの動きを見ると、
Appleもこの「モバイルファースト」取り入れているのだ
ということがわかります。
例えばOSのダウンロード販売
7月に発売予定のMac OSX Lionは、Mac App Storeから
ダウンロード販売されることになりました。
もともとiOSの新しいバージョンは、ダウンロードによって
提供されてきましたし、アプリのダウンロードも
iOS用のApp Storeが先であったのは、ご存じの通りですね。
ダウンロード販売によって流通コストを下げることが可能と
なっただけでなく、企業や個人の開発者もアプリの開発、
販売に参入できる様になりました。それによって、
App Storeは数十万個のアプリであふれ、莫大な利益を生み出し
ました。
Appleのアプリダウンロード販売も「モバイルファースト」の
手法が取られたというのがよくわかります。
そして「タッチパッド」ですね。
言わずと知れたiPhoneによって登場した
ピンチイン、ピンチアウトといった画面の縮小、拡大
に代表されるマルチパッドジェスチャーです。
これもLionによって本格的にMacに取り入れられた
「モバイルファースト」の代表格です。
それから「Launchpad」も忘れてはいけません。
これもiPhoneのホーム画面をMacに取り込んだ機能ですね。
その他「フルスクリーン」についてもiPhoneの
表示方法をMacに取り入れた例ということですね。
以上の様にMac OSX LionはまさにAppleが
「モバイルファースト」に舵を切ったことを表明したような
製品だということがよくわかります。
ちょっと前なら、パソコンの機能をできるだけ
モバイルデバイスでもできるようにしようと考えるのが
普通でした。
モバイルデバイスは、Macユーザーにまず購入してもらいたい
と考えれば当然のことです。
しかし、最近はiPhoneユーザーにMacも購入してもらいたい
と考え始めたため、iPhoneの機能もMacに取り入れるという
「モバイルファースト」の考えが出てくるのは当然と
思われます。
「モバイルファースト」を取り入れるのは、グーグルや
Facebookより後発だったかもしれませんが、
このモバイルの流れを牽引したのは、まさにApple自身だった
のではないでしょうか。
(本文おわり)
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